一般皮膚科について

一般皮膚科のイメージ写真

皮膚、爪、毛髪などの症状に対して、保険診療にて幅広く、診察・検査・治療を行います。

湿疹、皮膚の痒み、水ぶくれ、やけど、水虫などの皮膚に関する症状はもちろん、爪や毛髪に関しましても、当診療科の範囲となりますので、これらに異常があるという場合は一度ご相談ください。

当診療科で対応する主な皮膚症状と皮膚疾患(例)

  • 湿疹
  • かゆみ
  • アトピー性皮膚炎
  • じんましん
  • 尋常性乾癬
  • 乾燥肌
  • にきび
  • 水虫(足白癬、爪白癬)
  • 虫刺され
  • ほくろ
  • いぼ
  • たこ、うおのめ
  • おでき
  • 巻き爪
  • やけど
  • 帯状疱疹
  • 円形脱毛症 など

よくみられる代表的な皮膚疾患

じんましん

皮膚にかゆみを伴うわずかに盛り上がった赤い発疹が現れます。大きさには個人差がありますが、その部位を掻くとミミズ腫れのようになります。
通常、発疹は数分から24時間以内に自然に消えていきます。
このような症状をじんましんと言い、これが4週間程度で治まるようであれば急性じんましん、それ以降も続くようであれば慢性じんましんと診断されます。
じんましんの原因は様々です。中には食べ物や薬剤、細菌・ウィルス感染によるものがあります。
思い当たる食べ物があった場合は、血液検査である程度原因を確認できることもあります。しかし、慢性じんましんでは、原因を確定することが困難な場合も少なくありません。

じんましんの治療には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬を使用します。
症状をみながら、その方に合うお薬を選んでいくことが重要です。
症状が強い、長引いているといった場合は、お薬の量や種類を調整したりする場合もあります。
また、急に内服を中止してしまうと再発することがありますので、説明通り必要な期間はしっかりと内服を続けていただき、徐々に減らしていくことが大切です。

にきび

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主に13~20歳の世代は、過剰に皮脂が分泌しやすく、顔や胸、背中といった部位で毛穴を詰まらせるなどして、炎症などの皮膚症状を起こしている状態をにきび(尋常性ざ瘡)と言います。

皮脂によって毛穴が詰まってしまうと面皰が形成されるようになります。
この面皰はにきびの元とされるアクネ菌の栄養源となるわけですが、これをきっかけにしてアクネ菌は増殖していきます。

その結果、増殖した部位の皮膚は赤くなって隆起していき、膿疱(膿の集合体)や色素沈着がみられるようになります。
これがにきびの発症メカニズムと症状です。
このサイクルを繰り返すようになると、にきびが治癒したとしても凸凹した瘢痕が残るようになるので、これを予防するためにもしっかりしたスキンケアが重要になります。
当院ではスキンケアの指導も行っております。
治療はにきびの症状やお肌質に合う外用治療、漢方治療などを行います。

水虫

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一般的に水虫という名が浸透していますが、これは白癬菌と呼ばれるカビが皮膚に付着して繁殖したもので、これが足で繁殖していると足白癬と言います。

水虫は、不特定多数の人と共有するバスマットやスリッパを通じて感染するケースが高いと言われますが、白癬菌が付着するまでの時間は24時間程度かかるとされていますので、それまでにきちんと洗い流すことができれば落とせるようになります。
ただ足の裏などに傷があると半日程度で感染に至ることもありますので注意が必要です。

なお、足白癬は発症している部位によって主に3つのタイプに分けられます。

具体的には

  • 足の指の間の皮が剥けていき、かゆみなどの症状がみられる趾間型足白癬
  • 足の指先もしくは土踏まずの部分に小さな水疱と痒みがみられる小水疱型足白癬
  • かかとの角質が厚みを帯び、ボロボロと皮が剥ける角質増殖型足白癬

で、この3つ以外にも足の爪に水虫が発生する爪白癬というのもあります。

なお、足白癬治療に関しては、どの3つのタイプであったとしても基本的には抗真菌薬の外用治療になります。
爪白癬に関しては、外用薬のみならず内服治療も行います。

うおのめ

主に足の指やその周囲に圧迫や摩擦が加わり続けることで、皮膚表面に現れたしこりがうおのめです。
この場合、角質が皮膚の内側に向かって増殖していくので、やがて神経が圧迫されるようになって痛みが現れるようになります。
その見た目が魚の目や鶏の眼によく似ていることから、「うおのめ」、「鶏眼」と呼ばれるようになりました。

発症の原因としては、足のサイズや幅に合っていない靴を履いている、過荷重な運動を度々行っている、バランスのとれた歩行が腰あるいは膝関節の病気によってうまくできないといったことが挙げられます。
発症の原因となるものを取り除くと多くは解消されるようになります。

たこ(胼胝腫)

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皮膚の表面が厚く固くなっている状態がたこです。
これは持続的な圧迫や摩擦から、その部位を守ろうと角質が増殖することで起きます。
自然的な防御反応によるものとも言えます。
痛みなどはありませんが、足にできていれば靴の中に何か物が入ったような違和感があります。
厚くなり過ぎた場合は、ヤスリ、あるいは炭酸ガスレーザーで除去するようにします。

いぼ

いぼは病名としては疣贅(ゆうぜい)と呼び、尋常性疣贅を意味していることが多いです。
尋常性疣贅とは、皮膚の小さな傷口からヒトパピローマウイルスが侵入することで発症するもので、手足でよくみられ、肘や膝の外傷によって発症することもあります。
子どもに起きやすいですが、大人にも多くみられます。

主な症状ですが、発症してしばらくは平らで小さく、やがて隆起するようになります。
また表面はザラザラして角質化しています。なお、痛みや痒みなどの症状はありません。

ほぼ無症状のため足裏などの疣贅は気づきにくいですが、ウイルス性のため徐々に増大し近い部位に広がっていく可能性が高いことから早期の発見が望ましいです。
治療は、液体窒素による凍結療法です。
これは患部(いぼ)に液体窒素を当てていくわけですが、1~2週間に1回の間隔で数ヵ月程度は通院する必要があります。

単純ヘルペス

単純ヘルペスのイメージ写真

単純ヘルペスウイルスに感染し、粘膜や皮膚表面に小さな水疱がみられている状態を言います。
水疱は口内や口の周り、性器周囲にみられるようになります。
なお、同ウイルスは、主に2つに分類され、HSV-1型とHSV-2型に分類することができます。

主にHSV-1型は口唇周囲や眼周囲に好発し、HSV-2型は生殖器に出現します。
病名は感染部位によって、口唇ヘルペスや性器ヘルペスと呼ばれます。

主な症状ですが、皮膚や口唇の周囲、性器などに痛痒さ、あるいはムズムズなどの違和感を覚え、同部位に赤味が出現し、数日後には小さな水疱が発生します

性器ヘルペスでは性器に水疱だけでなく、赤い発疹や皮膚のただれも現れるようになります。

なお、同ウイルスに感染してしまうと神経節に潜伏して、風邪などで体力や抵抗力が落ちた時に再び活性化して症状が出現(再発)してしまうという特徴があります。
したがって発熱やストレス、疲労などによる体の抵抗力を落とさないことが予防になります。

帯状疱疹

子どもの頃に罹患しやすい感染症として、水ぼうそうがありますが、この原因となる水痘帯状疱疹ウイルスというのは、ヘルペスウィルスの一種で、水ぼうそうによる症状が改善したとしても同ウイルスは体外に放出されることはなく、神経節に潜伏したままになります。

そのため、加齢もしくは疲労やストレスといったことが引き金となって、体の抵抗力が落ちるようになると、このウイルスは活性化するようになります。
その際に身体の一部がピリピリし、痛みや痒みなどの症状が現れ、さらに数日が過ぎると皮膚は赤みを帯び、小さな水疱がみられるようになります。
症状は体の左右どちらかにみられるのが特徴です。
これが帯状疱疹です。
この場合、主に顔や胴体に皮膚症状がみられますが、これは3週間程度で治まるようになります。
しかし、発症部位の範囲が広かったり、皮膚症状が治ったとしても痛みが続くこともあります。
これが代表的な後遺症である帯状疱疹後神経痛です。

帯状疱疹の初期症状には個人差があるため、疑わしいと感じられた場合は、早めの受診が大切になります。

なお、帯状疱疹は、50歳を過ぎてから発症率が上昇するようになります。
そのため予防対策として、あらかじめ50歳を迎える頃に帯状疱疹ウイルスワクチンを接種するという方法もあります(任意接種で、計2回の接種が必要)。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、乳児で起きる場合と思春期以降~50代くらいまでの幅広い世代で見受けられますが、主に後者の場合を脂漏性皮膚炎と言います。

皮脂の分泌が活発とされる、頭皮をはじめ、鼻、頬、耳の後ろのほか、人によっては胸背部や腋、頸部、陰部などでみられます。
原因は、現時点では完全に特定はしていません。
皮脂が多いタイプでも少ないタイプでも同様に起きることから、皮脂の分泌機能の異常や皮脂成分が何らかの原因で変化することで起きるのではないかと考えられています。
皮膚の常在菌であるマラセチアが関係しているとも言われています。

円形脱毛症

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コイン大ほどの脱毛斑が頭でみられている状態を円形脱毛症と言います。
なお、同症状については必ずしも単発ではなく、多発するケースも少なくありません。
また脱毛斑の形ではなく、頭全体の髪の毛や全身の毛が抜けていくこともあります。

原因に関しては、ストレスや遺伝、栄養障害などがあげられていますが定かではありません。
また患者様にはアトピー性皮膚炎や甲状腺疾患を併発していることもあることから自己免疫が関与しているのではないかとも言われています。

それほど脱毛斑が多くないという場合は、数ヵ月程度で自然と治癒するようになります。
ただ症状が広範囲に及んでいるのであれば、その期間というのは数年間を要することもあります。
ちなみに同疾患によって毛母細胞などが障害を受けていたとしても幹細胞が残っていることが大半なので、根気よく治療を続けていけば毛髪は戻るようになります。

ひょうそ

ひょうそは、主に原因となる細菌などが手足の爪あたりにある小さな傷から侵入し、炎症などの症状がみられている状態を言います。
主に化膿性連鎖球菌等が傷口から侵入することで炎症が起きるとされ、それによって爪の周囲は赤く腫れて痛みも伴うようになります。
さらに症状が進行すると膿が溜まっていき、指先の関節が腫れてしまうことで、うまく曲がらないといったことも起きるようになります。

よくみられる症状としては、初期からズキズキとした激痛が伴います。
さらに病状が進むと炎症がリンパ管に沿うように広がっていき、やがてリンパ節炎となるのですが、これは単にリンパ腺が腫れるだけでなく、さらなる激痛に見舞われるようになります。
なお、膿が溜まって白くなっているのであれば、切開によって膿を排出していきます。
こうすることで治療期間も短縮できるようになります。

粉瘤

粉瘤はアテロームとも呼ばれ、皮下で発生した袋状の隙間に皮脂や古い角質などの老廃物が入り込むなどして発生したコブ状の腫瘤のことを言います。

その腫瘤の大きさは数mm~数cmほどで、顔や首、背中、耳の後ろ、鼠径部といった部位でよくみられ、次第に大きくなっていきます。
なお、粉瘤自体は、単発なこともあれば、複数~多数発生することも少なくありません。

通常は痛みやかゆみなどの症状はみられません。
ただし、粉瘤が気になるからと指などで圧迫するなどして潰してしまうと細菌による二次感染を引き起こし、炎症や痛みなどが伴うようになります。

乾癬

乾癬には様々な種類があり、単に乾癬と呼ぶ場合は、多くは尋常性乾癬と呼ばれるものです。
尋常性乾癬とは、紅く盛り上がった発疹(紅斑)から始まります。
この紅斑の大きさや数、形は様々ですが、これらはやがて大きくなって融合し、次第に紅斑が発生した部位は、銀白色の厚いかさぶたに覆われるようになって、最終的には魚のウロコやフケのようにボロボロと剥がれていくようになります。
発症しやすい部位は、刺激を受けやすいとされる頭部、肘、膝、臀部、下腿伸側などです。
青壮年世代に発症しやすいとされ、皮膚症状によって痒みがみられる患者様もいます。
なお、現時点では、発症原因は特定されていません。